あつぼう

マイアミ・バイスのあつぼうのレビュー・感想・評価

マイアミ・バイス(2006年製作の映画)
2.8
80年代に爆発的な人気を博したテレビドラマ【マイアミ・バイス】をリメイクした本作。
当時その製作総指揮を務めていた【コラテラル】【インサイダー】のマイケル・マン監督自ら映画化したクライム・サスペンス。

みなさんテレビ版の【マイアミ・バイス】は観てましたか?
自分はメチャクチャハマって観てたんですよ。そしてドン・ジョンソンの渋さに憧れてました。だからそのドン・ジョンソンが演じてたソニーをコリン・ファレルが演じるってどうかなって思いながら観たけど、案の定コリン・ファレルの演じるソニーには最初から最後まで違和感がありました。
個人的にはコリン・ファレルの事は凄く評価してるんです。演技も巧いし存在感もあるし・・・でもこのソニーだけは微妙でした。
ソニー役ってドン・ジョンソン以外の俳優が演じても違和感があるもんなんでしょうね。
それとジェイミー・フォックスですが、存在感がありすぎです。どちらかというとソニーの惹きたて役やのに、演技が巧すぎて主役をくってしまう勢いでしたよ。

潜入捜査が話しの軸になるのですが、こういう渋い演出はマイケル・マン監督の得意分野ですよね。
この静かでありながら淡々と進んでいく雰囲気っていうのは潜入捜査官の緊張感が伝わってきて良かった。
まぁ~正体がばれた時は死を意味しますからね。
でもね【フェイク】などのように緊張感が続かないんですよ。
観ていて手に汗を握る展開はいいですが、この緊張感が張りつめた中に無意味に長いベッドシーンを入れてしまうのが残念。もうそこで一気に緊張の糸が切れてしまってトーンダウンです。この映画のラブシーンって本当に長く感じてしまいました。

銃撃戦は迫力があって良かったです。でもストーリーは全然良くなかったって思いました。
リメイクとして観ずにオリジナル映画として観ればもう少し評価出来るのかも。
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