Jeffrey

ウィズネイルと僕のJeffreyのレビュー・感想・評価

ウィズネイルと僕(1988年製作の映画)
3.0
「ウィズネイルと僕」

本作はブルース・ロビンソンが監督、脚本を務めた1987年の英国映画で、イギリスやアメリカではカルト的、国民的人気を誇るものの、日本ではビデオやDVDも未発売となっていた本作が、数年前にようやくBD化され、久々に鑑賞した。製作から27年、日本初公開から23年の時を経て2014年にリバイバル公開した作品でジョニー・デップが最も好きな作品と言っている話が有名だ。さて、物語は1969年、ロンドンのカムデンタウンに住む2人の売れない役者、ウィズネイルと僕。酒とドラッグに溺れる貧乏な毎日に嫌気がさした僕は、ウィズネイルの叔父モンティが持っている田舎のコテージで素敵な休日を送ろうともくろむのだが…と簡単に説明するとこんな感じで、1987年制作の本作は、監督、脚本のブルース・ロビンソン(キリングフィールド)脚色、(ラムダイアリー)監督、脚本の半自伝的な要素を多分に含み、登場するキャラクターはすべて実在の人物をベースにするなど、彼自身が生きた1960年代終わりのイギリスの雰囲気と青春時代の終焉を濃密に描いた作品で、この度BDに、久々に鑑賞したが面白い。

売れない役者のウィズネイル役には、この作品がデビュー作となったリチャード・E・グラント。僕役にはポール・マッギャンそしてハリー・ポッターシリーズなので知られている名優、リチャード・グリフィスがユーモラスな演技を披露しているのも見所である。彼も数年前に亡くなられている。この作品ジミヘンドリックスの音楽が使われているから個人的には嬉しい。どうやらプロデューサーに、元The Beatlesのメンバーであるジョージ・ハリスンが務めており、彼が作詞、作曲したザ・ビートルズのナンバー(ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス)を始め、ジミヘンの(ウォッチタワー) (ヴードゥー・チャイルド)など本編で使用されている楽曲が豪華なものも特徴である。また本編エンドロールにはリンゴ・スターの名前も登場している。
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