ワンツージャンゴ

ウィズネイルと僕のワンツージャンゴのレビュー・感想・評価

ウィズネイルと僕(1988年製作の映画)
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20230413
何が起こるわけでもない。人生の終わっている怠惰なクズ2人が怠惰に過ごすだけ、役者希望だが努力をする気配もない。グダグダ、本当にずっとグダグダしている。でもそのグダグダの中にどこか切なさを感じたりする。コメディなところもある、ショットガンで漁をしようとする所とか。クスッと笑う、笑うんだけどやっぱり切ない。時代の終わりの閉塞感、青春の終わり、一貫して天候が悪いのもあるかな、ウィズネイルはあの後どうなったのだろう。なぜ2人は絶望しないのだろう、あそこまで行ったら覚醒剤でもやって悔いなくすっきり死のうとか思わないのかな、この2人の何がいいって自分たちの最悪な状況に陶酔したりせずまるで2人のいつも着ている革のロングコート/フリンジのロングコートみたいに馴染んでる所だ。受け入れている、と断言するのは一考を要するがともかくそれについて変に美化したり、持ち上げたり、また卑下したりしたりすることもないのがいい、ああ、死にたいなんてちょっと誇張しすぎなのかな君たちにとっては、素敵だなあ、敵わないなあ
20240112