松岡茉優

ポリエステルの松岡茉優のレビュー・感想・評価

ポリエステル(1981年製作の映画)
4.6
映画館オーナーのパワハラ浮気夫、足首フェチな変態息子、よく分からん男と子供を作った娘がアル中の主婦(ディヴァイン)に様々な不幸を呼び込む。
どの瞬間も全力で本当に面白い。娘が変な男と付き合ってるのにブチギレて、車のドアを破壊し男を引きずり出すもボコボコにされるディヴァイン。娘が子供を堕ろそうとしたら中絶反対の一同が押しかけてきたり、アルコール中毒者の集いに行ったら必要以上にオウム返しにあったりと全部が全部面白い。中でもハロウィンの下り死ぬほど笑った。そして、ディヴァインとエディス・マッセイの関係性がとても良い。エディス・マッセイからディヴァインへ発せられる「前向きに生きていればなんとかなる」の謎の説得感。少し無理矢理かもしれないが、あのラストには泣く。息子や友人と再会し、こうすれば良い匂いといい、いい匂いのするスプレーを撒くディヴァインの姿は不幸続きの後だから余計感動する。いつか匂いシート付きで再上映してほしい。
松岡茉優

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