荒川自転車乃介

ペーパーチェイスの荒川自転車乃介のレビュー・感想・評価

ペーパーチェイス(1973年製作の映画)
4.0
ハーバードのロースクール(法科大学院)に学ぶ若者たちの姿を描いた珍しい作品。この映画がヒットして、テレビドラマにもなったらしい。
ハーバードのビジネススクールについては、斎藤聖美さんという方が書いた「キヨミの挑戦」という本を読んでイメージがあったのだか、ロースクールについてはこの映画で初めてイメージが掴めた。ちなみに斎藤聖美さんは、ハーバードビジネススクール卒業後、起業したり、日本のバスケットボール界で指導的な立場に就いたりと活躍された。
ビジネススクールとの共通点は有志が集まって自主的な勉強会を行うこと。勉強の範囲が広すぎて、一人では手が回らないのだ。たがら、皆、いずれかの勉強会に入る。
この映画でも、主人公とその勉強会のメンバーが主要登場人物となる。
この主人公や、メンバーに、さまざまなことが起こる。さまざまな挫折などを経て、テストに臨む。そのテスト勉強の壮絶さが見せ場の一つだ。日本でここまでの勉強ぶりを見ることがあるだろうか。
日本では無名に近い映画だが、もっと知られていい作品である。