バナバナ

ゴールデンボーイのバナバナのネタバレレビュー・内容・結末

ゴールデンボーイ(1998年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

ブラッド・レンフロ扮するトッドは、良家の子息らしく、未来永劫も安泰そうな優秀な高校生なのに、なんで敗者であるナチスにこれ程惹かれるのか…、という説明は全くない。
単なる好奇心なのか、それともサディスティックな自身の性癖と重ねてみているのか。
それにしては、彼の妄想は、自分がガスのシャワーを浴びているイメージだったりするのだが。

突然、自分の過去を知る高校生に付きまとわれる事となった、デンカーことイアン・マッケランは、最初は封印したい過去の記憶を無理やりこじ開けられて、かわいそうにすら見えるのだが、ところどころでその本性をうっすら垣間見せるところが怖い。

トッド自身も、デンカーをコントロールして話を聞きたかっただけの筈が、自らがここまでかかわる破目になろうとは…という、歯車が狂っていく様子が、すごく面白かった。
隣のベッドのおじいさんの迫真の演技も見事でした。
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