ずっと観たくて20年以上寝かせた作品。
この時代の映画好きだなぁ〜。
めちゃおもしろかったですが、もう一度観るには体力がいります。
ブラッドレンフロは当時美少年でリバーフェニックスの再来なんて言われて
この頃ディカプリオと並ぶアイドル俳優のイメージが強かった。あくまで個人的イメージですが。。
私には珍しく原作を読んでないキング作品なのですが、まぁ圧倒された。
ツッコミどころも多いのだけど、広ーいアメリカ大陸の中ならあり得るのかも??と思っちゃう。
近所のおじいちゃんの覚醒していく様と、
初めはミルクを飲んでいた賢いトッド少年が、嗜好も変わり、闇堕ちしていく姿はとても迫力がある。
もう目がドSですやん。
じいさんの行進シーンは新しい形のトラウマ映像。
人間の奥底ってほんとにつらい。
全くもっての悪人ならまだしも、封印したはずの自分の闇と葛藤する姿にもじわじわと恐怖を感じた。
確実に歪んでいるのだけど、2人を結びつける何かを強く感じてしまい、観る側は
ついじいさんの良心をもとめてしまうが、覚醒じいさんはネコをオーブンに突っ込むという期待を裏切る鬼畜に成り下がっていく。
自分もレンフロと同じ世代だから、
祖父母が戦争を体験している。
青春を戦争に翻弄された世代であるこのじいさんも完全悪と思えずつらい。
でも戦争を知らない少年があのじいさんの魂を引き継ぐのはもっとつらい。
ブラッドレンフロが脂がノリにのったと頃で当時の映画雑誌で大きく取り上げられていたのを覚えている。
その後レンフロは色々あって若くしてこの世を去るのだけれど、この映画を観てはじめて素晴らしい俳優を失ったのだと感じた。