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ゴールデンボーイのnagarebosiのレビュー・感想・評価

ゴールデンボーイ(1998年製作の映画)
4.1
映画を観ているとたまに「この役者は逸材だ」と思う役者さんがいて、本作のレンフロ君もそうでした。
「依頼人」からすでに「大物になるだろうな」と思っていたのになあ・・・。ちょっとジョン・キューザック似なのもいいですね、クセありそうで。
心理サスペンスの本作でもイケメンなのに、どこかクールで投げやりな10代後半特有の(私もそうでした、全然イケメンじゃないけど)ナイーヴさ、脆さなどが巧みに表現され、つい引き込まれました。
マッケランさんの実年齢より上の年齢を演じる時の声のトーンや、酒飲み特有のあの感じ(としか云えないんですけど)等、さすが舞台役者!やっぱり違うなあ!
この2人が中盤で微妙に立場が変化していく演出は見事!分かりやすい逆転ではなくジワジワと変化していくところが良いんですよ。
クライマックスでのカットバックで音楽も同時に徐々に煽っていくのも上手く、さすがオットマン、やはりこういうサスペンスは上手いです。
個人的にこのオットマンとパトリック・ドイルの音楽はちょっとクラシックな雰囲気で作風に合ってて好きです。
ラストでのレンフロ君、すごいわ!「こいつやばい、一線を越えちゃったわ」