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ゴールデンボーイのarchのレビュー・感想・評価

ゴールデンボーイ(1998年製作の映画)
4.2
高校生時代に没頭するものは勉学、女等様々にあるだろう。その中で彼はかつての大虐殺に魅せられ、ナチスの物語に没頭する。それは彼の中の凶暴性に起因していた。
2人の出会いによってナチスの凶暴性に再び目覚めるドゥサンダー。彼によって殺人を知るトッド。
人の変貌していく様が真に迫っていた。

「汚名は一生ついてまわる」
ドゥサンダーの言葉であり、トッドの言葉だ。
これは戦争から何年も経ち、アメリカ人になりきったドゥサンダーがトッドによってナチスだと看破されること、病院で被害者のユダヤ人に見つけられてしまう事態を指し示す。
そしてトッドが起こした事件がいつか世間に公になるいつかをも予見させる。

「イングロリアス・バスターズ」等でも触れた軍服を脱いだナチスという存在に対して、一生忘れられないものだとこの映画は語っている。

一重にこの作品をここまでの迫力を与えたのは主演のブラッド・レンフロの演技である。
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