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イップ・マン 葉問のマーチのレビュー・感想・評価

イップ・マン 葉問(2010年製作の映画)
4.1
【レビュー】
《クセになるアクションの真髄 Part.2》

前作『イップ・マン 序章』での詠春拳が何日も頭から離れず、完全にハマったと思われる香港🇭🇰映画!! 観る映画の優先順位を一気に飛び越え、最前に躍り出たのが序章と一緒にレンタルしていたイップマンシリーズの続編にあたる『イップ・マン 葉問』!

何ですかっ! この邦題は!!
これってつまり『イップ・マン イップ・マン』だし、『葉問 葉問』ってことですよね?! もっと分かり易くすれば『ナオキ・ハンザワ 半沢直樹』ですよ!! 異常でしょ…

まあそんなことは置いといて、
レビューです。
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個人的には前作より今作の方が好きです! まさしく笑いあり、涙ありで1作目以上にベタな展開ではありますが、決してそのベタさをぞんざいに扱っていないあたりが好感を持てます。

武館を開く為に香港の各師匠方たちと勝負することになるのですが、そこが面白過ぎる! ワイヤー使っているのが丸分かりで、前作と明らかに趣が違うので驚きました。突然コメディー方面に舵を切り始めたのでどうなることかと思いましたが、それはあくまで、ジャブだった訳です。

1作目の主要キャラたちが再登場するだけで嬉しいのですが、それだけでなく主要キャラたちの栄枯盛衰などが楽しめるのも続編特有! 特にカム師匠は今作で非常にいい味出してました〜〜イップマンとの関係性の進展が粋で、グッときましたよ♪

それにしても1作目は日本人、2作目は西洋人って毎回最大の悪役が外国人なのはどうなんでしょうか…実話ベースで進行しているのだとしたらぐうの音も出ませんが、さすがにその辺はフィクションマジック使って改変しても問題無かったのではないでしょうか。毎回悪役が外国人なのも中々いたたまれません。確かに今作の西洋人は最低人間の描写だったので腹は立ちましたが…

西洋人との試合でサモ・ハンが死闘過ぎて、イップマンの時に盛り下がった感は否めないと思います。イップマンの試合の方が倒し倒されで闘いが止まりまくっていたのも原因の一途ではあります。アクションは相変わらず大変素晴らしいので勿体無い! サモ・ハンに起こったことが悲劇過ぎますよ〜!! あと最後のイップマンのスピーチ後に西洋人たちが心入れ替えたかの如く拍手しているのにもイライラしました…急に自国プライドが消え失せるとか、幾らイップ師匠のスピーチが神の領域でもオカシイですよね?スポーツマンシップというやつですか?!

展開的に、まさかまさかの異種格闘技戦にもつれ込んだので驚きました! 後半はほぼ異種格闘技戦で展開されるし、かなりベタな進行具合なのに興奮と高揚があるのは、やはりアクションの映し方による観客の感情操作演出の上手さに尽きます!!

上映が既に終わってしまっているのでV落ち待機ですが、『イップ・マン 継承』も早く観たい👊

【p.s.】
最近暗いトーンの作品のレビューばかりアップしていますね。笑

そういう作品にハマっているというよりは、そういう気分なだけだと思います( ̄(工) ̄)

6月に入って上半期もまもなく終わりを迎えるので、今月中に上半期に観た全作品のレビューをアップしたいと思っているのですが、いつもの様に長々連ねるのでは終わりが見えないので、いつもの【p.s.】や【映画情報】を丸々カットして、それぞれの作品にほんの一言だけ添えてアップしようと思います。暇があればアップ後に徐々に徐々に付け加えていきたいな〜と思っているのですが、おそらく…いや、絶対に無理ですね。笑
結構評価高めな作品もあるので書き連ねておきたいのですが、そういう作品はまた観ると思うので、その時にまた付け加えておきたいと思います( ̄^ ̄)ゞ!!

【映画情報】
上映時間:109分
2010年 香港🇭🇰/中国🇨🇳/監督 ウィルソン・イップ/脚本 エドモンド・ウォン/音楽 川井憲次/キャスト ドニー・イェン/サモ・ハン・キンポー/ホァン・シャオミン/リン・ホン/ルイス・ファン/デニス・トー/サイモン・ヤム/ブルース・リーの師匠であるイップ・マンの激動の半生に迫る人間ドラマ。中国本土から香港に移り住み、中国武術の達人としておごることなく謙虚に生きた男の生きざまを映し出す続編。
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