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ボーイング・ボーイングのHKのレビュー・感想・評価

ボーイング・ボーイング(1965年製作の映画)
3.5
内容は恐ろしくしょーもない。プレイボーイのトニー・カーティスが、英仏独各社のスチュワーデスに三股掛けてよろしくやってる。ところがある日、シフトチェンジで彼女たちの渡米時間がバッティングしたからさあ大変。同時に3人がやって来て、カーティスは右往左往する、とただそれだけの話なのだ。なんだけど、話がくだらなければくだらないほど炸裂する広川太一郎さんの吹き替えが最高で、子供心にこんな楽しい映画はないと思ったものだ。しかも、スッチーたちが漏れなく美人と来てる。ジェリー・ルイスが出てるけど、印象が薄いのは、あるいは観たのが吹き替え短縮版で、出演シーンがカットされていたからかも知れない。まあ、女だけしか見てないから関係ないけどね。こんな映画ばかり観ていたからだろうか?すっかりどうしようもない大人になってしまった。しかし十数年後、これをもっとも好きな作品と発言した現代アメリカ映画の重要な作家がいて驚いたのなんの。コーエン兄弟である。
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