らんらん

右門捕物帖 南蛮鮫のらんらんのレビュー・感想・評価

右門捕物帖 南蛮鮫(1961年製作の映画)
4.0
大友柳太朗主演の右門捕物帖シリーズ第3作目

久しぶりにこのシリーズ鑑賞
やっぱり大友柳太朗に堺駿二のお馴染みのコンビ、そしてもう1人の主役進藤英太郎が繰り広げる絶妙なやりとりが堪らない!
大友柳太朗の凛々しいこと東映時代劇と共にまさに全盛期って感じ!

今回はゲストに主演級スター大川橋蔵がいて、ヒロインには大川恵子と丘さとみ
その他山形勲、柳永二郎、松島トモ子など
なかなか豪華キャストで出演者見てるだけでも楽しい映画

ストーリーも面白かった!
まとめると
丑の刻参りの呪い(藁人形と釘で呪い殺すやつw)を完成させるためには手順があって、パワースポット5箇所で行わなければいけないらしい
で、そのパワースポットで屈強な侍たちが次々に絞殺されて発見される
みんな呪いの最中に殺されてるみたい

殺されていく侍たちの正体は?誰を呪おうとしているのか?
そしてその侍たちを殺しているのは誰か?事件の裏には一体何があるのか?
その謎を大友柳太朗演じるむっつり右門が解いていく!

ほんとに終盤まで謎はもちろん、誰が悪役なのかすら全くわからなかった
ゲストキャラクターも事件に全く関係なさそうで、それだけに終盤の怒涛の展開にショック!

バレを書いちゃうと
侍たちを殺していたのは、、、なんと、、、大川恵子と丘さとみ!
大川恵子が投げ縄で首絞めて、くのいち風な丘さとみが屋根から吹き矢で攻撃するコンボ
まさかでしょ!そんなの予想できるはずがない
そしてそれを捕まえず見逃す右門の旦那もまさかでしょ!w

もちろん事情があって、結論言うと殺された侍たちが悪らしい
なぜかと言うとある人を呪い殺そうとしたからw
だからそれを阻止するために殺すのは正義って理論なの

あとはラストに大友柳太朗と大川橋蔵の一騎打ちが見られる点でも注目!
大川橋蔵がそれまで地味な顔見せ程度のキャラだったのが最後に見せ場を作ります
実は隠密だったので目立ってなかったんですねー
ただ公儀に逆らっちゃダメなんじゃないの右門さんw

「右門捕物帖」なので橋蔵は気を使って退散、なんか納得いかないけど仕方なし
でも橋蔵が丘さとみと逃避行するみたいなエンドじゃなかったのは良し

最後に、、、タイトルにある「南蛮鮫」ってのは下っ端悪役の阿部九洲男にある刺青ってだけ、いつも通り特に意味はない
阿部九洲男とか戸上城太郎は思わせぶりなだけでなんの活躍もなかったなー、阿部九洲男なんて踊ってただけ

丑三つ時なのに妙に明るくない?とか江戸時代に犯人をホシとか言うの?とかいろんなツッコミ所もあるんですが、そんなのも楽しい娯楽時代劇です!
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