pistacchio

マディソン郡の橋のpistacchioのレビュー・感想・評価

マディソン郡の橋(1995年製作の映画)
4.0
この二人が演じたからこそ切なくて美しい作品。
もちろん不倫は許せないし大嫌いだけど、たった四日間を「永遠」と言いきれてしまうほどの愛とは…人生とは…女として生きる幸せとは一体何なのか考えさせらた。
土砂降りの雨のシーンは本当に泣ける。
ーーー信号は赤。夫の運転する車の目の前にはロバートの車。これを逃すと恋焦がれた彼とはもう二度と逢えない。しかし、残された家族や自分の過去を捨てることが本当に幸せなのか…と車のドアノブに手を掛けて、揺れるフランチェスカ。
信号が青に変わっても、なかなか発信しないロバート。待ってくれているのが嬉しくももどかしく何度もドアノブに掛けた手を動かそうとするけれど…夫のクラクションを受けついに発車し、左折して別の道へ行ってしまうロバートの車を見つめるフランチェスカ…---
もうこんなの涙なしにみれない…!息を止めて彼女の表情や手から目が離せなかった。
自分ならどうするだろうって思ったけど、そのときの状況や立場で変わってきそう…。だからこそ、観ていてハラハラした。
夫も不器用ながらに愛してくれていることは、死に際の言葉で伝わってきたし、家族との生活もかけがえのないものだった。だから一生を家族に捧げることができたのだと思う。残りは彼に捧げたいと思えるほど、深い愛で結ばれるってどんななんだろう。
好きなシーンは、橋へ案内してもらったお礼の気持ちに、ロバートがお花を摘んでいるところ。そのあとの二人のやりとりも含めて微笑ましく、男性が女性に花を贈るっていいなって改めて思った。
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