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マディソン郡の橋のbolのレビュー・感想・評価

マディソン郡の橋(1995年製作の映画)
4.3
これは生涯に一度の確かな愛だ

切ない....
不倫なんだけど不倫という言葉で片付けるのは失礼だと思うくらいに美しい恋だった。

冒頭は母親の葬儀で集まった兄弟2人が遺産整理をする所から始まる。
火葬をし遺灰をローズマン・ブリッジから撒いてほしいと望む母親の遺書と日記。
日記には、家族が空けていた4日間の思い出が綴ってあった。

中盤までは4日間という短い間で燃えるような恋をするきっかけは曖昧だし、絡みのシーンも多く一緒に鑑賞した母親と気まずい雰囲気になり、(これは自己責任だけどw)何をいい歳こいて?と全く共感できなかった。

ロバートの「一緒に来てくれ」という誘いからフランチェスカは荷造りを始める。
しかしその手を止め、家族への思いと大切さを語る所から一気に引き込まれる。
ロマンチックな恋を前に、家族を持つという妻として、母親としての責任を冷静に考える彼女の強さに感動した。

からの雨のシーンは反則でしょ...
ロバートからの合図、ドアハンドルに手をかけるフランチェスカ。切なすぎて涙が出る。

亡くなるまでロバートの思いを家族に隠し通したのも家族への愛から。
旦那さんも子供達もいい人なんだよ...
介護の時の旦那さんが謝るシーン😭

愛の形を教えてくれる素晴らしい作品。
メリル・ストリープの演技も必見です。是非観てほしい作品です。
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