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首領(ドン)を殺(と)った男のbluetokyoのレビュー・感想・評価

2.5
かなり面白くないのだけど。実録ものの最後ということか。なんか全体的にまったりした感じで、主人公の宝来蘇鉄もいい歳をしたおっさんである。若者からみれば父親というところか。長い刑期を終え、第二の人生である。こういうホンワカした感じがいいんだけどな。なぜか田村英里子さんのコンサートみたいなシーンもあるとはいえ、これではなあ。

簡単なあらすじ。
宝来蘇鉄は、八神組の組長を襲撃して、懲役18年である。一緒にいた大木戸克彦は、びびってなにも出来なかった。ムショにいるとき、なに者かが襲ってきたが、若い服役囚、鳥羽和久が助けてくれた。
で、出所の日が和久とたまたま一緒だった。和久のためにバイク仲間が迎えに来ていたので、蘇鉄は、彼らと知り合いになった。

大木戸のところへ挨拶に行くと、朋友連合の組長になっていた。ああだこうだ、と言ってきたが、蘇鉄は、もうかたぎになるんじゃ、と言って、誘いを断った。

バイクの若者たちは、屋台村や、クラブ、ガラスの兎で働いていたので、蘇鉄も、手伝うようになった。

そんなとき、朋友連合九州支部の柳原が福岡に蘇鉄を招いた。蘇鉄が行くと、やはり、ああだこうだとなったが、足を洗ったんじゃ、と言って、誘いを断った。
代わりに和久の母、雅世に会いに行く。なぜか高級旅館の女将をやっている。

ところが、蘇鉄と雅世が二人で歩いているとき、なに者かが襲撃する。蘇鉄は重傷を負い、雅世は死亡してしまった。

ここらへんから、一連の襲撃は、実は、大木戸や柳原など、朋友会だということがわかってくる。

和久は、大木戸の娘を誘拐するが、まだ、大木戸のことを信じている蘇鉄は、大木戸に頼まれ、和久を説得して、大木戸の娘を解放する。

朋友会は、和久を拉致する。和久が囚われているスクラップ工場に、蘇鉄と和久のバイク仲間が襲撃、和久を助け出す。

さらに、蘇鉄は、大木戸の自宅の豪邸を襲い、大木戸を刺し殺す。最後は任侠映画の殴り込みだが、殺陣シーンというほどでもない。
なにもなしに、最後まで、ほのぼのとして終わってもよかったかもしれない。
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