菩薩

明日を夢見ての菩薩のレビュー・感想・評価

明日を夢見て(1995年製作の映画)
3.3
トルナトーレの『ニュー・シネマ・パラダイス』じゃ無い方の映画の映画、って書こうとしたら既に思いっきり書いてる人いてパクっちゃってごめんなさいね。『ニュー・シネマ・パラダイス』が「真実」の映画だとしたら、こちらは「嘘」の映画とでも言おうか、パケ裏に志らくの言葉で「あちらがメジャー音階ならこちらはマイナー音階だ」なんて書いてあったが「ふ〜ん」な感じである。テーマ的にはカメラ(本当はキャメラって言うべきなんだろうけど未だに恥ずかしく言えん!)が映し出す真実と、それを繋ぎ合わせて作る映画=嘘に人々を夢を見て、裏切られて現実を知る、なんてとこだろうか、ちょっとほろ苦い人生のお話。詐欺師の成長譚と言うかもろフェリーニ『道』意識なのだろうけど、とりあえず彼に付いてった挙句精神病院送りになる女の子のおっぱいが大変たわわなのでそこだけでも確認して頂きたい。嘘つき映画監督(関係者と言うべきかな)である彼がシチリア島のマフィアの大物の葬式を撮影する事になるくだりは、ベロッキオ『結婚演出家』の元ネタだろうか。音楽は勿論…エンニオ・モリコーネ…(涙)。ただ『ニュー〜』程印象に残る音楽でも無いし、そもそも映画自体が…。
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