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田園交響楽のkazu1961のレビュー・感想・評価

田園交響楽(1946年製作の映画)
4.3
▪️JP Title :「田園交響楽(1946)」
Original :「La Symphonie Pastorale」
▪️First Release Year : 1946
▪️JP Release Date : 1950/04/22
▪️Production Country : フランス
🏆Main Awards : 第1回カンヌ国際映画祭
パルム・ドール 女優賞 最優秀音楽賞
▪️Appreciation Record : 2020-592 再鑑賞
🕰Running Time : 109分
▪️Director : ジャン・ドラノワ
▪️Writer : ジャン・ドラノワ、ピエール・ボスト
▪️MusicD : ジョルジュ・オーリック
▪️Cast. : ミシェル・モルガン、ピエール・ブランシャール
▪️My Review
第1回カンヌ国際映画祭パルムドール作品で、文豪アンドレ・ジイドの同名小説を映画化した悲恋物語の名作です。
目が見えない不幸と見える不幸。。。
人が道徳心と本心との葛藤に苦しむ。。。そして道徳心を選びきれない場合、実際はそういうことも多いと思います。そんな葛藤を見事に描いた作品ですね。ラストの神父の台詞。。。やるせない。。。
主要登場人物(牧師とその妻、息子ジャック、ジャックのフィアンセ、そして盲目の少女ジェルトリュード)の男女の五角関係が生みだす悶々とした心理描写が生々しく描かれます。そんな中、自分では動かせない環境に翻弄された女の宿命をミシェル・モルガンが熱演しています。結果、第1回カンヌ国際映画祭でグランプリ(パルム・ドール)を獲得し、主演のミシェル・モルガンは女優賞を、ジョルジュ・オーリックは最優秀音楽賞を受賞したんですね。
今の時代ではストーリ展開がやや古めかしく感じられる部分もありますが、メロドラマではなくより深い視点からテーマを持って作品を見つめているのは新鮮です。

物語は。。。
身寄りのない盲目の少女が牧師に引き取られますが、牧師は少女に、そして牧師の息子もまた少女に好意を抱いてしまいます。やがて手術をし目が見えるようになった少女ですが、それが原因で牧師の一家は何かが狂ったように崩れ落ちていきます。。。

▪️Overview
「しのび泣き」「悲恋」のジャン・ドラノワが、有名なアンドレ・ジイドの小説を映画化したもので、1946年カンヌの国際映画展で大賞を受けたものである。脚本はドラノワが「乙女の星」「第三の接吻」のジャン・オーランシュと協力執筆し、台詞はオーランシュが、ピエール・ボストと協力して書いた。撮影は「犯罪河岸」のアルマン・ティラールが指揮し、音楽はベートーヴェンの田園交響曲を用いず、「美女と野獣」「悲恋」のジョルジュ・オーリックが作曲した。主演は、「霧の波止場」「珊瑚礁」のミシェル・モルガン、「罪と罰(1935)」「血の仮面」のピエール・ブランシャールで、「弾痕」のアンドレ・クレマン、「乙女の星」のジャン・ドザイ、「しのび泣き」のリーヌ・ノロ、「血の仮面」のジャック・ルーヴィニイが共演している。(引用:映画. com)
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