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桐島、部活やめるってよのbのネタバレレビュー・内容・結末

桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

「コイツら全員、食い殺せっ!!!」

リア充とか非リア充とかスクールカーストがどうとか、そういうくくりを持ってして語らずにはいられない。そんな作品。
正直人によって感情移入出来るキャラクターは違うと思います。しかし、映画部の面子に感情移入してしまった人達は特に刺さるのではないでしょうか(そうとも限らないか)。好きなシーンは全シーンなのですが、中でも特に個人的に好きなシーンは、やはり屋上でのシーンです。
前田のカメラにゾンビとして映る青春の敗残者達がリア充a.k.a虚無人間達を食い尽くす姿にとんでもないカタルシスがあります!ゾンビはどっちだ?!って事ですし、確かにあの場所の価値観がひっくり返された瞬間でした。顧問の教師にゾンビなんてリアリティがないと唾棄されるシーンに対する回答でもあり、心の鬱屈や喪失が芸術として昇華される感動がありました。宏樹と前田の祭りの後の静けさも好きです。

あえて言うとこの映画のテーマは映画に夢中になってる我々にとって、これ以上ないくらい支えになるものだと思います。

「この世界で生きていかなければならないのだから....」


追記:クリーピーナッツというヒップホップユニットのトレンチコートマフィアって曲の動画が、桐島を編集してMVみたいにしてて歌詞と桐島の世界観が見事にシンクロしててめちゃくちゃ堪らないものになってるので超オススメです!
※リンク貼っときます↓
https://youtu.be/218s7ufJi9w

最後に個人的に好きな吉田大八監督の言葉を「格差があって、戦争がある。だから―学校は、世界だ。」(桐島部活やめるってよ文庫版の解説より引用。
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