このレビューはネタバレを含みます
桐嶋というバレー部の中心的存在で、学校の人気者の男子生徒が部活を辞めると言うニュースが、学校を駆け巡る。
それによって、不安になるバレー部、友人グループは桐嶋を待ち続ける、彼女はなにも言われずに不安になる。
そんな一人の男の喪失によって起こる人間関係の変化が物語。
めちゃくちゃいいという話を聞いていたので、見てみたらそれほどグッとくるところがなくて、拍子抜け。
どなたかのレビューで、最後の桐嶋の親友の涙は、映画部の部長と野球部のキャプテン2人が、あまりにも桐嶋に影響されず、将来の見込みがあるわけでもない好きなことに没頭しているところと比べて、自分のなにもなさに気付いて涙したと言うことが書いてあった。
なるほど、確かにあの二人は、桐嶋のニュースに左右されることなくずっとやりたいことをやり続けていた。映画監督は無理だし、ドラフトにかかるわけもないのに。
自分が学生時代にスクールカーストに左右された経験もなく(底辺だったから?)学校でのあれこれに徹底的に距離をとっていたので、感情が揺さぶられなかったんだろうな。友達がいない,少ないと自分のことに集中するしかなくなるものなので。