Keito

桐島、部活やめるってよのKeitoのレビュー・感想・評価

桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)
3.9
あの桐島が部活を辞めるんだってよ!

僕には何もない。そして高校生活の日々。

神木隆之介×橋本愛


残酷すぎるほどリアルな学生生活を描いた作品です。
教室という狭い空間の中で紡がれていく物語は各生徒の色んな側面が見えてきてとても面白いと思いました。
自身が妬み、嫌っている相手も何処か心の中では将来に対しての不安や恋人との関係に悩み苦しんでいる姿があると思うと完全無欠な人間なんて存在しないのだとしみじみ思います。

神木君演じる前田がラストでバレー部に対して歯向かう姿はとても印象的です。映画部というだけで存在自体を舐められていたけど、自身のアイデンティティを傷つける者に対して、勇気を持って立ち向かう姿に思わず希望を貰えます。

映画情報

早稲田大学在学中に小説家デビューし、第22回小説すばる新人賞を受賞した朝井リョウの同名小説を、「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」の吉田大八監督が映画化した青春群像劇。田舎町の県立高校で映画部に所属する前田涼也は、クラスの中では静かで目立たない、最下層に位置する存在。監督作品がコンクールで表彰されても、クラスメイトには相手にしてもらえなかった。そんなある日、バレー部のキャプテンを務める桐島が突然部活を辞めたことをきっかけに、各部やクラスの人間関係に徐々に歪みが広がりはじめ、それまで存在していた校内のヒエラルキーが崩壊していく。主人公・前田役に神木隆之介が扮するほか、前田があこがれるバトミントン部のカスミを「告白」の橋本愛、前田同様に目立たない存在の吹奏楽部員・亜矢を大後寿々花が演じる。第36回日本アカデミー賞で最優秀作品賞、最優秀監督賞、最優秀編集賞の3部門を受賞した。
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