venom9

少年は残酷な弓を射るのvenom9のレビュー・感想・評価

少年は残酷な弓を射る(2011年製作の映画)
3.7
救いのない映画。
幼い頃から母親のエヴァ(演:ティルダ・スウィントン)に懐かず、嗜虐的な少年に育った息子のケヴィン(演:エズラ・ミラー)とのギスギスした日常生活、そしてついに手を染めてしまった事件の前後を描きます。
エヴァとケヴィンとの関係について同族嫌悪めいた示唆がなされますが、子を持つ親として、観ていて痛々しいです。特に子によって取り返しがない事態が起こってしまった後において、多くの親は自身の育て方が悪かったのかと悔やむはずです。ただ、こればっかりはわかりません。親には一定の責任や義務がありますが、子は子で親とは別の人格です。ちと脱線しました。
エズラ・ミラーの演技、かなりパンチがあります。思春期のお子さんがいて、子育てお悩み中の方は本作鑑賞要注意です。
(2023年 U-NEXTで鑑賞)
venom9

venom9