このレビューはネタバレを含みます
今や親子の絶対的な概念としてあるのが愛です
ケヴィンは母親に愛されたかったんですね
何をしたいか、何が好きなのか、どうしてこんなことをするのかその理由を自分にとって唯一無二の存在である母親、しかも自分とよく似たその人だからこそ理解してほしかった
どんなに裕福で賢くとも
同時にそれ以上に、私はあなたのモノではないのだと
人格のある人間として扱って欲しかったんだと思いますね
病気だ!異常だ!そう言われるのではなく、なんで?そう聞いて欲しかった
人に求め続けた結果それが得られないケヴィンは、母親の愛を勝ち取るというゲームを楽しんでいくことになります
それだけを目的に生きていた彼は、ついに愛を得られたラスト、これからどうすればいいかわからんくなってしまう
ケヴィンは傲慢です
母親は子供を愛する、というのは幻想ですから
人から愛されることを求める人生は、なかなか危険ですね