くずみ

暖流のくずみのレビュー・感想・評価

暖流(1966年製作の映画)
3.5
三度目の映画化。よくまとまっている分、前二作より小ぶりに思える。

物理的に上から物を言う平幹二朗がいい。煙草、ライター、傘など小道具の使い方が細やか。ミシンのショールームごしに二人を見せるのは、背後の令嬢の存在を匂わせる好ショット。
建築物を生かした絵が多い。銀座の電通、西洋美術館、駒沢オリンピック公園、自動車工場前庭。

今後映像化があるのなら、啓子とぎんのシスターフッドを意識したものになりそう。
くずみ

くずみ