三四郎

暖流の三四郎のレビュー・感想・評価

暖流(1966年製作の映画)
1.0
啓子は高峰三枝子にしか演じられない。岩下志摩も倍賞千恵子も平凡な印象を受けた。なかなかよく演じているが1939年の暖流のヒロイン達に比べたら、足元にも及ばない。
日疋と啓子の母親が庭を背景に話しているが、後方の景色は絵画だな。なんとわかりやすい安易な造り。ただ娯楽メロドラマとしてはウケるだろう。
印象に残るのは、啓子を演じる岩下志麻は水色が基調だということ。
あの忘れ得ぬ戦前版の名ラストシーンは海、戦後版は山か…。
山で霧がかってる演出は啓子の心理描写と淡い失恋かな、白黒映画なら霧が映えたかもしれないが…。啓子が走り去るのは『第三の男』張りの並木道 笑
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