らんらん

暖流のらんらんのレビュー・感想・評価

暖流(1966年製作の映画)
3.0
岸田國士原作、戦前戦後と三度映画化されており、その最後のリメイク作

戦前版、大映版と見てきたのでもうお馴染みのストーリー
細かいところはいろいろ違うんですが、出来を比較するなら
戦前版 > 大映版 > 松竹版(今作)
って感じになっちゃう

今回のはなんか安っぽいTVドラマみたいな感じ?
奥ゆかしさというか美徳?みたいなのがあまりなくて、ドロドロ?いやらしさが強い印象

三作の中では一番出演者が豪華だと思うけどみんなあまり良さが出ていない
なんならもっと醜くドロドロにしても良かったんじゃないかな
金子信雄とか仲谷昇、細川俊之あたりはおとなし過ぎると思う
その点では小川眞由美はグッド! 岩下志麻に対して優越感みたいな語るのが似合ってた

あとは、、、
志摩病院の志麻さん!とか
鴨居に頭をぶつける平幹二朗(絶対NGシーンだと思うw そのままアドリブで続けてるのが笑える)
この辺りがネタ的に印象に残るくらいか

「ぎん」なんてお婆ちゃんみたいな名前っていう自虐の台詞が当時であるんだけど、やっぱり戦前の物語だから強引に現代風にすると違和感ありますよね
2007年にテレビドラマでリメイクした時は流石に名前が変わってたみたいで吟花ちゃんになったらしい
ってことは将来「◯子」なんてのもキラキラネームに変えられちゃったりするのかなぁとか思ったりw
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