まさなつ

夜の鼓のまさなつのレビュー・感想・評価

夜の鼓(1958年製作の映画)
3.8
シネ・ヌーヴォで開催中の「生誕105年、没後5年、橋本忍映画祭2024」にて。  
 
近松門左衛門の浄瑠璃をベースとした作品。この方の脚本作品は信用あります。面白い作品多いです^_^

参勤交代中に、妻が不倫したと噂された男の苦悩。周りの人の回想で真実が少しずつ明らかに、、。

橋本忍+新藤兼人という日本を代表する最強脚本家がタッグを組んだこの作品は、回想形式で見せる橋本忍得意の展開。短い尺ですが、切れ味は鋭いです。

理不尽な武家社会の悲劇は、なんとも哀しく切ないです。

三國連太郎と森雅之という、これまた日本を代表する曲者二人の男優の間で漂う有馬稲子が美しい。妖艶と言うんでしょうか。ドキッとします。
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