ポンコツ娘萌え萌え同盟

魔術師のポンコツ娘萌え萌え同盟のレビュー・感想・評価

魔術師(1926年製作の映画)
3.3
マーガレットとバードンの愛が勝つか、魔術師と呼ばれ人体錬成の研究を行うハドの邪眼が勝つか。
正直物語は退屈だけど、度々顔のショットで映されるハドを演じるパウル・ヴェゲナーの目力の強さと芝居がかった動作は本作の映像の空気感を支配し、催眠術に飲み込むか如く、最も魅力のある魔術がある。
そしてそんな映画の中本作の美女、ハドの邪眼に翻弄されるマーガレットを演じるアリス・テリーの美しさがよく映える。

恐怖的な演出に関しては終盤にそれっぽさが寄ってる。ハドの怪しい研究部屋と古く怪しい古城、2つの光だけが光ってるし、それに大荒れで雷のカットも見せてくれる王道性の強い恐怖演出を感じる。特にハドが寄ってくる場面でのライティングの付け方は以下にもそれらしい。

中盤の展開NTRモノかと勘違いするくらい文脈を感じたのは、私の目が腐ってるなと思った(本作はNTR映画ではない)