Ok

わたしを離さないでのOkのネタバレレビュー・内容・結末

わたしを離さないで(2010年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

映像といい、衣装といい、褪せた、朽ちたような色。美しくはあるけど死を表しているようにも見えて切なかった。
初めからストーリーを知っていて見たので、子供時代の楽しそうな様子が余計に苦しくなった。
オリジナルが先に死(手術などする間もなく息を引き取ったりなど)んだ時はどうなるのだろうか。
臓器移植をするための動物を生み出したりと言う実験があった気がする。
人間のドナーのために生み出された動物はどんどん人間に似てきて、いずれは人間と同じ見た目になってしまうのかもしれない…。
倫理的にどこまでが許容できるのだろうか。
彼らが絵や詩や彫刻をするのは、魂を映し出してそれを見るためではなく、魂があるのかを確認するだけだった…。
映画を見ていれば彼らに魂があるのは当たり前だし一人の人間であることも当たり前なのだが、オリジナルからしたらそれすらも分からないことなのだろう。


最後のキャシーのセリフ。
私たちが救った人たちと私たちは何が違うの。
Ok

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