Shi

わたしを離さないでのShiのレビュー・感想・評価

わたしを離さないで(2010年製作の映画)
3.5
性に関する描写があるけれど、3,4度目、もしくはそれより早く死んでしまうと分かりながらもそういう欲求はあるんだな、というか、本来は自分の血を残していくための行為なのに?という矛盾。
他にも、なぜその運命を抵抗することなく受け入れているのかとか、疑問が湧く観客をよそにあっという間に大人になるし、「提供」「終了」「猶予」と進んでいく。
過去の西暦のはずなのに内容は未来的とか、"もしか"も何かよく分からないし。
理解できる(現実と共通な)部分もあるから、観終わって理解した気になったのだが、いざレビューを書こうと思うと全然理解していないという不思議な気持ちにさせる映画でした。(早送りでもう一度観た)

やはり最後のチャプターが印象的。
「私達と私達が救った人々に違いがあるのか?私達は皆"終了"する。"生"を理解することなく命は尽きるのだ。」

キャリー・マリガンの良さが際立つ映画でした。
もちろんアンドリュー・ガーフィールド、キーラ・ナイトレイ、サリー・ホーキンス、シャーロット・ランプリングも。
原作をしっかり読んでみたいと思いました。
Shi

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