このレビューはネタバレを含みます
アクションがひたすら超楽しい映画。こんなに観ていて気持ちの良いアクションシーンはあまり無いと思う。アニメーションならではの利点を活かしまくった、最高のカンフーアクション。脱獄シーンや吊橋での格闘も最高だけど、やっぱり主人公パンダの修行シーンが超大好き。あんなの楽しすぎるでしょ。一つ一つの動きがラストバトルに結構活かされている演出も熱い。
パンダのリアクションがいちいち完全にオタクそのものなのはもうずっとニヤニヤしながら観ていた。各キャラクターのCGでの表情の付け方は本当に絶妙でリアル。
ストーリー自体は特に目新しいわけではない。ただ、しっかりと細かい伏線を丁寧に拾ったり、キャラクターを魅力的に描けていたり、気の利いた台詞が多かったり、間延びもなく、脚本は実はかなり上手い気がする。師匠二人は弟子入りしたいレベルで最高だし、悪役との擬似親子的な師弟関係は結構胸に来るものがあった。弟子に自分の理想を押し付けるのではなく、愛情をかけすぎて本質を見失うのでもなく、しっかりと相手のありのままを受け止め指導することの難しさと大切さ。エンドロール後のワンシーンもじんわりと心に残る。
字幕で鑑賞したのだが、観終わった後に声優陣の豪華さに仰天した。パンダはジャック・ブラックかぁさすがだわ。
「秘密の材料はない。あるのは自分だけ。」
