「ファミリー映画と侮るなかれ」
「カンフーパンダ」タイトルだけだと大して面白くなさそうなドリームワークスが作ったファミリー映画かと思ったが、しかし!
ストーリーはよくある感じ。全く強そうじゃない主人公が運命を背負い、修行し、強くなり、敵を倒してハッピーエンド。ありきたりすぎて安心するほど(笑)
セリフの中にいくつか教訓めいたものを入れ、家族向け要素を上げる。
「偶然はない。何事も必然。」「形がなくとも己を信じれば特別なものとなる。」なんとなくこの辺りが伝えたいことかな?
師匠と弟子に元弟子の強敵。まるでスターウォーズ!
本国の声優陣がかなり豪華なので、観る前に調べておくと良い。
とにかくこの作品の見所は、カンフーアクションシーン。
びっくりするくらいセンスの良いアクションの動作とカット割り!!
制作陣は、これまでのカンフー映画を相当研究していると思う。
実写のカンフー動作にアニメならではのありえない動きをうまく組み合わせ、スロー感とスピード感の塩梅も良く、観ていてとてもワクワクするアクションになっている。
カンフー映画ならではのコメディちっくなアクションも加え、笑えるのも見所。
ヒーロー的アクションやポーズもあるが、MCU以前の作品なので、近年のCGを使った実写ヒーローアクションの先駆けとも言えるかもしれない。
最後のポー対タイ・ランよりも、
タイ・ラン脱獄シーンと吊り橋でのマスターファイブ対タイ・ランの方が、あまり見たことのない斬新でとてもカッコ良いアクションシーン満載。
ポーとシーフー師匠のマンツーマンでの修行シーンは、コメディアクションとしてかなり上質だと思う。
子どもは楽しめるし、大人もアクションシーンを見るだけでも価値あり!星4.5