ウサミ

カンフー・パンダのウサミのレビュー・感想・評価

カンフー・パンダ(2007年製作の映画)
4.0
子供の頃大好きだった作品を久しぶりに。
今見ると、なかなかどうして味わい深いメッセージが多いですね。

偶然にも「竜の戦士」と呼ばれるカンフーの戦士に選ばれたパンダのポー。
老師の元、竜の戦士になり、かつての老師の弟子で脱獄囚のタイランを打倒するべく修行を受ける。

ポーの直向きさが周りを変えていく的なドラマかと思いましたが、思ったよりポーがダメダメで。よく言えば人間臭く、悪く言えばだらしない、そんなキャラでした。
本作のテーマは、そもそも偉大な戦士とは選ばれし人間や天才のことではなく、自身の特別さに気づき、自身の強みを理解しているもの、というものだと思っているので、この「何でもないやつ」が作品の主人公としてはバッチリなのかなと思いました。

肝心のアクションシーンが結構作り込まれており、ちょこちょこオマージュ的なものを感じつつ、メリハリが効いていてカッコいい。タイラン脱獄シーンとか、結構マジでドキドキした。

ドリームワークスのアニメ作品はキャラクターの弱い部分を躊躇わず描くので、なかなか跳ね返ってくるものがありどうしてもグッときちゃいますね。

ポーが修行初日で孤立しているところから、お調子者や小馬鹿にしてくる奴となんだかんだで仲良くなっちゃう感じのリアリティ。それを真面目な女子に疎まれるところまで、やたら「男子」って感じでクスッと笑っちゃいました。
ウサミ

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