Keiseihhh

ローマの休日のKeiseihhhのネタバレレビュー・内容・結末

ローマの休日(1953年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

素晴らしい。恋愛映画の原点。オードリー・ヘップバーン演ずるヒロイン、王女の1日限りのラブストーリーを描いている。随所に面白く、面映く、胸キュン笑 な要素を含む。「真実の口」において嘘をついているかどうかをヘップバーンが試されるシーンの驚きと素晴らしさは、この映画を記念碑的なものに押し上げている。なおこのシーンにおいてグレゴリー・ペック演じる主人公が手を挟まれるとは事前にヘップバーンには知らされていなかったらしい。だからこその彼女のあの驚きよう。名場面を生む素晴らしい演出と陰なる配慮だったと言えるだろう。ラスト近辺ヘップバーンは一人の女性としてのロマンスよりも王女であることを選ぶのだが、これは人々の為に「私(わたくし)」としての自由と愛を諦める行為。この構図がローマの休日をただの恋愛映画に留めない所以となっている。ラスト、会見場を後にするグレゴリーのシーンは充分に時間が取られており、彼の男優としての、一人の男性としての想いが凝縮されている。オードリー・ヘップバーンと言えばこの作品。ラブロマンスの元祖と言えばローマの休日。意味は違うが全ての道はローマに通ず。あらゆる恋愛映画に影響を与えたであろう傑作。
また親愛なる母が大好きな映画の一つでもあった。
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