高橋早苗

ローマの休日の高橋早苗のレビュー・感想・評価

ローマの休日(1953年製作の映画)
3.6
1953年の公開当時
また長らく、女性たちが憧れてきた
某国王女と新聞記者の恋


王女という 手放せない役割の中で
自由がないことへの不満を抱え
疲れ切った彼女は

訪問先のローマで 街へ飛び出す


笑うこと、泣くこと、怒ること
なくしていた 人間らしさを
スクープを狙い近づいた 新聞記者との一日で
取り戻す

“住む世界が違う“者同士の つかの間の恋で


王女という役割へ また戻った時
昨日という日は
彼女の中で 忘れられない一日となる

訪問した国のうち、どこが一番良かった?と聞かれ
『なんといってもローマです』
と答えるのは

恋が実らなくとも
大切なものを受け取った 王女のよろこび

たった一日の
思い出と一緒に受け取った
よろこび。
高橋早苗

高橋早苗