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ローマの休日のmygのレビュー・感想・評価

ローマの休日(1953年製作の映画)
4.3
モノクロとは思えない、細部にわたるきめ細かな美しさ。不朽の名作。
シーンごとに様々な顔を見せてくれるオードリー・ヘップバーンの美しさ・可愛さたるや、筆舌に尽くしがたい。心底、見惚れる…。
予定調和なストーリーながらに、終盤の、まるで二人だけの秘密の会話のようなオードリーとグレゴリーの視線の交わし方も、観客の想像を掻き立てて止まないのだろう。
デザイナーのイーディス・ヘッドはじめ、ローマというロケーションに至るまで、この映画の成した業は絶大だ。

ローマに行った時、やたら階段でジェラートを食べている人がいるなぁと思っていたら、こういうことだったのか。
いやはや、この映画の衝戟が自身の記憶を鮮明に彩ってくれた。また時間を置いて観たくなる作品だ。
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