シネマの流星

フィールド・オブ・ドリームスのシネマの流星のレビュー・感想・評価

5.0
炎天下でもナイターでもない夕暮れの野球。落陽に照らされた球童たち。泥だけになって汗まみれになって遊んだ幼少の日々が蘇る。

破産しながらもケヴィン・コスナーは旅を続ける。白球という地球儀のなかにいる自分を捜すために。

野球とは「旅」である。アイオワからボストン、ミネソタと全米を駆け回りながら、過去、そして未来の時空を旅する。

シューレス・ジョーやホワイトソックスの悔恨を純白の球、ユニホームが洗い流す。父との距離を埋めてくれる。やがて大勢の野球ファンがヘッドライト・テールライトをつくる。

フィールド・オブ・ドリーム以上に野球の存在感を体現した映画は存在しない。

これまでも、これからも、永遠に野球映画のナンバーワン。
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