Eyesworth

フィールド・オブ・ドリームスのEyesworthのレビュー・感想・評価

5.0
【トウモロコシ畑に眠る永遠の夢】

フィル・アルデン・ロビンソン監督、ケビン・コスナー主演のスポーツヒューマンファンタジー。

〈あらすじ〉
ある春の日の夕暮れ。平穏な暮らしを営んでいた男キンセラ(ケビン・コスナー)は、広大なトウモロコシ畑で不思議な声を聞く。その声は、畑を潰して野球場を作れば彼が帰ってくると伝えていた。彼はその声に突き動かされるようにして、その日が来るのを信じて野球場を作り始める。

〈所感〉
こういうのがいいんだよ。シンプルに良い映画。オードリー若林さんがオールナイトニッポンでよくこの映画の話をするのが見てみたいと思ったきっかけ。実際に見てみたら、やはり何か胸に来るものがあった。私は正直野球が好きでも嫌いでもないし、昔のメジャーリーグの選手のことなんか知る由もないけれど、これをバスケだとかサッカーだとかに変換してマイケル・ジョーダンやマラドーナとか往年のスーパースターが中年の私のトウモロコシ畑から登場してきたらそりゃあ感謝感激だろうし、何か願いがあってやってきたならそれを叶えてあげて成仏させたいと思うのが人の心だろう。ケビン・コスナー演じるレイ・キンセラに初めは警戒していたテレンス・マンという男が徐々に心を開き始め、やがてトウモロコシ畑の向こうに選手たちと共に行って帰ってこないシーンは色々な解釈ができそうだが、夢と情熱に焼かれた男たちの群像劇が汗っぽくて妙に気持ちが良かった。人生の色々なタイミングで見返したい。

〈追記〉
2024年2月18日オードリーのオールナイトニッポンin東京ドームにて、オープニングムービーとしてトウモロコシ畑の若林さんが「それを作れば、みんな来る」と神のお告げを聞くオマージュをしてくれて涙ぐんでしまった。こういうエンタメの粋なサンプリング大好き。
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