こーた

フィールド・オブ・ドリームスのこーたのレビュー・感想・評価

3.9
想像以上にファンタジーなんだけど、夢のあるファンタジー。アメリカンドリームを描くわけでもなく、野球好きによる野球好きへ向けた物語、という感じがした。
レイはとうもろこしの大規模農場を運営している最中、啓示を受ける。それを建てれば彼が来る、と。レイは妻の同意のもと、野球場を建設する。貯金は空になった。
夜のグラウンドに憧れのメジャーリーガー、シューレス・ジョーが現れる。彼はかつてのホワイトソックスの仲間を引き連れてここは天国か?と野球をはじめる。その姿は自分とその家族しか見れない。
レイはその姿に満足している様子だったが、今度は異なる啓示を受ける。彼の痛みを癒せ、と。レイはかつての小説家テレンス・マンを訪れ彼と野球を観てほしいと頼み込む。そこの電光掲示板で今度はメジャーで1イニングだけ出場したアーチー・グラハムの名前が表示される。グラハムを訪れると、彼がすでに亡くなっていたことが分かる。思案する中、レイは深夜にグラハムの霊と説得を試みるが、彼は家を離れられない、と言う。落胆する二人は帰路で、なんと若きグラハムと遭遇する。彼も野球場でプレーしはじめる。
いよいよ借金がやばくなるが、娘とマンの提案で野球好きにしか見えない彼らのプレーをオーナーとしてチケット販売することに決めるのだった。最後は野球好きだった亡き父親とのキャッチボールで幕。
マンも畑に消えた感じからすると、彼も幽霊だったのかなあと思ったり。
こーた

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