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ゴジラの逆襲のmitakosamaのレビュー・感想・評価

ゴジラの逆襲(1955年製作の映画)
3.7
ゴジラシリーズ第2弾。当然最初のヒット作に比べられ、低い評価はうけますわな。
確かに初ゴジが核兵器のアンチテーゼを打ち出し、かつその答えとして新たな兵器を生まない・更には自己犠牲の精神を持つ事で人類の負の遺産に対する答えを提示したことは偉大だ。それと比較して逆ゴジが核兵器に対する答えを出せていないのは不満だ。
飛行機の爆撃により雪山にゴジラを埋めるて云うのは、少なくとも核兵器に対する答えにはなっていない。

また、本編でもドラマシーンが冗長だとも思う。前作でストーリーテラー的な存在の山根博士に活躍の場を設けたのは良いと思うが、いかんせん説明的過ぎるかなぁ。

とはいえ二作目にして、怪獣同士のバトル物をやった事。舞台を大阪に移すことによりゴジラの全国行脚が始まること。
と、後のシリーズのフォーマットをこの1作で成し遂げたことの意味は大きいと思う。
いわばシリーズ物としてのゴジラ映画にもっとも貢献した作品だて言えるでしょう。

作品としての評価以上に歴史的な役割を大きく果たしたのではないのでしょうか。
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