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ゴジラの逆襲のkazu1961のレビュー・感想・評価

ゴジラの逆襲(1955年製作の映画)
3.6
▪️Title : 「ゴジラの逆襲」
Original Title :※※※
▪️First Release Year:1955
▪️JP Release Date :1955/04/24
▪️Production Country:日本
🏆Main Awards :※※※
▪️Appreciation Record :2020-340 再鑑賞
🕰Running Time:82分
▪️My Review
『ゴジラ(1954)』以外のゴジラ作品のレビューをまだあげていないので、子どもの頃熱狂した東宝のゴジラを中心とした昭和の怪獣シリーズのレビューをポチポチとあげていきたいと思います。
本作は、日本映画に新しいジャンルを築き上げた歴史的名作『ゴジラ』(1954年11月公開)のわずか5ヵ月後に公開されたゴジラ登場第2作目の作品です。
そして「怪獣同士の対決」という日本の怪獣映画の流れを決定付けた作品でもあり、ゴジラが別の怪獣と戦う最初の映画なんですね。
しかしながら前年11月3日に封切り公開された第1作『ゴジラ』(1954年、本多猪四郎監督)が空前の大ヒットを記録したため急遽続編の製作が決定され、なんと撮影期間は3か月に満たなかったそうです。
なので初代の重みがなくなっているとか、安っぽいとか、あらが多いとか多くの批判がある作品の評価になってしまってます(監督が本多猪四郎から変わったこともその大きな理由ですが)。しかしながら裏を返せばたった3ヶ月でこれだけの作品を作ってしまったということも素晴らしい事実で、原作者である香山滋が、もう一度ゴジラを生き返らせるために書いた、唯一無二の正当な続編なんですね。
私は肯定的にこの作品を捉えていて、そのストーリー展開も展開が速くて面白いです。岩戸島でのゴジラとアンギラスの死闘から始まって、ゴジラ対策に追われる人々の苦悩を描き、二大怪獣による大阪壊滅と悲惨な光景、そして荒ぶる神ゴジラを鎮めるというクライマックスまで、一気に駆け抜けてゆきます。やはり香山滋の原作が素晴らしいと思います。
さらに関西人の私にとっては、1950年代の大阪が舞台になっているのも見どころです。大阪市街のミニチュアセットが組まれ、大阪湾・大阪市役所・淀屋橋・北浜・大坂城と、各名所でロケハンが行われ、1950年代の大阪の原風景が確認できます。
ラフでスリムな造形の2代目ゴジラもなかなか不気味で良い味を出していると思います。偶然の産物のスピードモードでの怪獣の対決のシーンも怪獣の動きの素早さが感じられてグッド。
物語は。。。
岩戸島に遭難した飛行士によって、ゴジラとアンキロサウルス、通称アンギラスの闘いが目撃されました。対策本部はゴジラを監視下に置き、本土上陸を阻止しようとします。しかし脱走した囚人が起こしたコンビナートの火災が、ゴジラを大阪に誘導してしまいます。そしてゴジラを追って、アンギラスも姿を現わし、世紀の闘争の末、アンギラスは倒れゴジラは海へ去りましたが、大阪の街は廃虚と化します。。。

▪️Overview
ゴジラ(1954)」の続篇でゴジラの他にアンギラスという暴竜が登場する。原作は「ゴジラ(1954)」の香山滋。「透明人間」の日高繁明と「ゴジラ(1954)」の村田武雄の脚本を「透明人間」の小田基義が監督し、「ゴジラ(1954)」の円谷英二が特技監督に当る。出演者は小泉博、若山セツ子、千秋実、志村喬、匠マユリのほかに清水将夫、笈川武夫、笠間雪雄など。(参考:映画.com)
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