夜の女たちに投稿された感想・評価(★3.1 - 4.0)- 4ページ目

「夜の女たち」に投稿された感想・評価

まほに

まほにの感想・評価

3.4
瓦礫が残る大阪の街
行き場のない怒りが感じられる
堕ちていくしかない女性たちの物悲しさ
いくら時代が移ろいでも姿、形を変えているだけにすぎないように思えてならない。
貞淑な女性からパンパンまで、田中絹代はスゴい女優だ。今彼女に匹敵する女優はいないだろう。

焼け野原の大阪の風景があまりに猥雑。ろくな男がいないの頷ける。

<戦後混乱期を強く生きた女性たちの悲哀>

溝口監督には、貧しく悲惨だがたくましく生きる娼婦の世界を描いた『赤線地帯』(1956年)という傑作があり、売春防止法案が審議されている最中にリアルタイムで…

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WOWOW録画鑑賞

”日没後、この付近で徘徊する女性は闇の女と認め、検挙する場合がありますから、善良な婦女はご注意願います“
〜街中の立て看板

溝口健二監督作品を初鑑賞。

なんという時代⁈
そ…

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ハル

ハルの感想・評価

3.5
「日本中の男という男、女という女、人間という人間をめちゃめちゃにしてしまえ!」
淡々とはしているものの、強烈な怒りが込められている映画だったと思う。
半兵衛

半兵衛の感想・評価

4.0

戦争のあとにもたらされる厄災と欲望のために生きる下衆な男どもにより転落していく女性たちをこれでもかというくらい冷徹に生々しく撮っていく溝口健二監督の演出に圧倒された。そして「アメリカのせいで」という…

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おふみ

おふみの感想・評価

3.5
舞台を最近観てかなり衝撃だったので原作を鑑賞。戦後男性に頼ることでしか生きる術がなかった女性たちが、自由になるためにもがく姿を描いていて、コンパクトながら強いメッセージが伝わってくる映画でした。

モンペ→着物→膝丈スカートと服装でみる田中絹代の戦中戦後。これが監督作「女ばかりの夜」に繋がるのが納得。人間の弱い部分につけ込んでくる魔とどこまでもついてくる戦争。教会の焼跡でリンチにあう時の悲痛な…

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本編

 https://youtu.be/pcaNvPTyLLw

 長塚圭史がミュージカル化
yuka

yukaの感想・評価

3.7
急激にやさぐれた田中絹代の変貌に驚く

こういう出演作では消化しきれなかったものが『女ばかりの夜』とかにつながっていったのかな

荒廃した教会のセットが強烈

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