<戦後混乱期を強く生きた女性たちの悲哀>
溝口監督には、貧しく悲惨だがたくましく生きる娼婦の世界を描いた『赤線地帯』(1956年)という傑作があり、売春防止法案が審議されている最中にリアルタイムで…
WOWOW録画鑑賞
”日没後、この付近で徘徊する女性は闇の女と認め、検挙する場合がありますから、善良な婦女はご注意願います“
〜街中の立て看板
溝口健二監督作品を初鑑賞。
なんという時代⁈
そ…
戦争のあとにもたらされる厄災と欲望のために生きる下衆な男どもにより転落していく女性たちをこれでもかというくらい冷徹に生々しく撮っていく溝口健二監督の演出に圧倒された。そして「アメリカのせいで」という…
>>続きを読むモンペ→着物→膝丈スカートと服装でみる田中絹代の戦中戦後。これが監督作「女ばかりの夜」に繋がるのが納得。人間の弱い部分につけ込んでくる魔とどこまでもついてくる戦争。教会の焼跡でリンチにあう時の悲痛な…
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