このレビューはネタバレを含みます
🥩地獄の謝肉祭🥩
〜迷子の迷子の食人族〜
タイトルからして、アメリカのど田舎で食人一家が猛威をふるう、「悪魔のいけにえ」や「2001人の狂宴」みたいな映画だと思ってましたが、全然違いました。
一応食人系なんですが、ジャンルがはっきりしません。ホラーはホラーなんですが、なかなか見ないタイプの映画です。
珍しい展開といい、80年代全開の雰囲気といい、けっこう好きな映画ですね。激シブのオッサン主人公がいい。食人系だからといってめちゃくちゃグロいわけではなく、見やすいです。
80年代ホラー好きにはそこそこオススメです😃おっぱいもあるし👍
⚠️以下ネタバレです⚠️
主人公がどっち側につくのか、なかなかはっきりしなかったり、下水を逃げ回ったりと、いろいろと迷子な映画でした。でも楽しい!
🎬ジャンルが迷子(褒め)
オープニングは戦争映画です。残酷な戦争描写に続いてショッキングな人食い描写があります。ベトナム戦争帰りの軍人がPTSDから抜け出せず、食人に走ってしまう、というシナリオはなかなか斬新で興味を引きます。
かと思ったら、実はPTSDは関係なくて、狂犬病のようなウィルス性の病気だということが判明。なるほど、ここからゾンビ映画のように被害が拡大していくのか!
と思いきや、どうやらそれも違う。腕を噛まれていた主人公が食人側についてしまい、元部下たちと逃走劇を始めます。なんだか犯罪映画みたいになってきます。
で、最後は妻との悲劇で幕を閉じます。ころころとジャンルが変わっていくようでとっても楽しかったです。
🎬目的が迷子
結局主人公は何がしたかったんでしょうか。病気に振り回されているだけで、後半の目的がはっきりしません。ここがしっかりしていれば、もっと面白かったかもしれませんね。
🎬観客の目線が迷子
主人公に感情移入して観ていたら、主人公は悪人側についてしまいます。警官を応援したいけど、警官側に主人公に代わるような人物はいません。主人公をそのまま応援できるような大義名分もありません。
私たちはどんな気持ちで観りゃあいいんでしょうか😅
って感じで欠点もありますが、予想してなかった展開と、そこそこのグロ描写で、最後まで楽しく見れました。
女医さんが感染して仲間になったはずなのに、途中から人質みたいになっていて笑えました。どっちやねん🤣最後には警官に撃たれてしまい、どちらの仲間にもなれない哀れなやつでした。
あと、ほとんどの者が噛まれたら速攻で発症する中で、主人公がやたらと長い期間理性を保っていたのが笑えます。鋼鉄の精神力!
エイリアン4で、エイリアンのチェストバスティングを気合いで長い時間耐えた人みたい🤣「病は気から」よね。