お話探し

ゴジラ2000 ミレニアムのお話探しのレビュー・感想・評価

ゴジラ2000 ミレニアム(1999年製作の映画)
3.0
観返すなら「マイナス1.0」鑑賞前にしときゃよかった…その3…

公開当時劇場で観ました。「敵怪獣が一瞬CGのタコ型宇宙人になる」「お父さんがコロッケを手づかみで食べる」という、我ながら『何でそんなトコを?』という二箇所だけ覚えてました。

二十数年ぶりの鑑賞で抱いた印象は…
「途中までは、意外と良かった」
「ただ、独自色が弱いような…」
といった感じ。

ゴジラに接近出来る(特殊な)父娘に対し『なんなの、この親子…?』という視点を記者に持たせたのは上手いと思うし、危機管理情報局局長・阿部寛の絶妙なフィクション的存在感&渋声も良かったし、彼と篠田父の初顔合わせ場面での説明セリフは『手際の良い処理だな』と思えたし、細胞まで凝視されちゃう「謎の岩塊視点」にはギョッとしたし…

小規模な『あっ、今の〇〇良かったな』が結構積み重なって、割と好意的に観れていた…のですが、同時に気になったのが「ゴジラvs新怪獣」のストーリーって、大体どれもこんな感じだよなー…という点。

「ゴジラ出現、迎撃・防衛作戦展開」と並行して「別の場所で謎の物体」が発見され、そこから「謎の物体、生物の可能性が」→「やがて怪獣化」→「ゴジラと激突」…というのが定番の流れだと思うのですが、本作はこのフォーマットから“はみ出している部分”がほぼほぼ無い…というか“フォーマットしかない”ように感じました。

セリフではちょいちょい出てくる「行き過ぎた科学技術が〜」「人類の傲慢さが〜」…的な事がテーマなのかもしれないけれど、話の展開に上手く落とし込めているようには思えず、終盤は「人間サイドに、出来る事がなくなる」「オルガ、意外と弱い」のダブルパンチ。終わってみれば84年版同様、「惜しい」「勿体無い」という感想に落ち着きました…。
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