松原慶太

私が棄てた女の松原慶太のレビュー・感想・評価

私が棄てた女(1969年製作の映画)
2.7
遠藤周作「わたしが・棄てた・女」の映画化。監督は「キューポラのある街」「青春の門」などの浦山桐郎。

主人公が、かつて関係し、そして別れた女について、あれこれ考える話。これテーマとしては普遍的なもので、たとえば村上春樹「ノルウェイの森」なんかも、その亜種だと考えることができる。

ただ、映画は(よくない意味で)昭和臭がキツく、いろんな要素付け加え過ぎ(加藤武がらみのエピソードいるかな?)で、後半に行くほど見ているのがつらかった。原作未読だけど、もっとシンプルなストーリーなんじゃないかなぁ。

主役の河原崎長一郎は昭和版松山ケンイチという感じ。その妻の浅丘ルリ子は超絶美人。「棄てられた」女役の小林トシ江もいい。

刑事の顔どこかで見たことあると思ったら、山さん(露口茂)だった。
松原慶太

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