ごろり

Kids Return キッズ・リターンのごろりのネタバレレビュー・内容・結末

Kids Return キッズ・リターン(1996年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

不良2人を中心とした若者達の栄光と挫折を描いた青春映画!
めちゃくちゃカッコよくて残酷な映画でした(;//́Д/̀/)ハァハァ
まだ新人の安藤政信さんがカッコよすぎ!!
あと脇役のやべきょうすけさんがこの頃から今と変わらなくて笑っちゃいましたww
久石譲氏の音楽もカッコよすぎて映画観終わってからもサントラ流してます(;//́Д/̀/)ハァハァ

冒頭、新聞配りをする青年とそこに近づいてくる青年、会話の内容からどうやら2人は久しぶりに再会し過去に何かあった兄貴分と舎弟の間柄ということが窺える
職探しをしに行くという兄貴分に自転車で送っていくと提案する青年、「いいよ」と断る兄貴分に「昔はよく2人乗りで学校行きましたね」と笑う青年
場面は変わり、車が行き交う道路の側道を自転車で疾走する学生服を着た舎弟と気だるそうに後ろに乗る赤シャツを着た兄貴分、テンポ良く流れる久石譲氏の音楽、タイトル「Kids Return」
もうここだけでこの映画大好き(;//́Д/̀/)ハァハァってなりましたねww
雰囲気がカッコよすぎなのよ(;//́Д/̀/)ハァハァ

何者にでもなれるキラキラした希望のような感じ、何者にもなれない鬱屈とした感じ、才能という名の絶望、上昇する者と下降していく者、上手く言語化できないんですけどこの映画で描かれる様々な出来事が自分自身の学生時代と何かリンクしてめちゃくちゃ痛くて切なくて懐かしい気持ちになりました(この映画の主人公2人みたいに荒れてはないぞwwずっとバスケットボールやってる好青年だったぞww)

カツアゲした学生が呼んできた助っ人ボクサーにボコされる兄貴分のマサル、そのボクサーを倒す為にボクシングジムへ通うことに
落ちこぼれのマサルが這い上がる為に見出した希望、しかし一緒にボクシングジムに通うことになった舎弟のシンジのほうに才能があってスパーリングで倒されてしまう
もうこの痛々しくて残酷な展開が青くて堪らないよな(;//́Д/̀/)ハァハァ
ボクサーとして戦績を上げていくシンジ、ジムを辞めヤクザの世界に入り頭角を現していくマサル、順風満帆に思われた2人だけどそこに駄目な大人が介入して転落していく様もキツすぎる(:.;゚;Д;゚;.:)ハァハァ

てか北野武監督作品にはヤクザがめちゃくちゃ登場しますねw
やっぱり若い頃の寺島進さんカッケェww
序盤でラーメン屋に入ったマサルとシンジが寺島進さん演じるヤクザに絡まれて、それを止めた石橋凌さん演じるヤクザの組長が「坊主達悪かったな!」ってラーメン屋の親父に1万円札渡して「これでアイツらに好きなの食わせてやって!」って言うシーンめちゃくちゃ好き_(:З」∠)_

その他の若者達のシーンもめちゃくちゃ好きだし、笑えるシーンが沢山あるのも良かったです!!
特にやべきょうすけさんが良い味出してましたねww

ラスト時系列が冒頭に戻り自転車を2人乗りしかつて通っていた高校の校庭をダラダラと走るマサルとシンジ

「マーちゃん俺達もう終わっちゃったのかな?」
「馬鹿野郎まだ始まっちゃいねぇよ」

まだ何者にでもなれる若者がここから這い上がることを示唆する希望の台詞、ここまで様々なツラい経験をしてまだ何者にもなれていない始まってすらいないという絶望の台詞、2つの意味が考えられる台詞に痺れたとこで久石譲氏による音楽が流れエンドロールへ(;//́Д/̀/)ハァハァ
最高にカッコイイ終わり方だったと思います(;//́Д/̀/)ハァハァ
カッコよすぎて久々に鳥肌立ちましたww

今のところ北野武監督作品の中で1番好きかも_(:З」∠)_
続編もあるみたいだけどどうなんだろ??
このめちゃくちゃカッケェ終わり方が台無しにならなければいいけどww
ごろり

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