貴婦人修行

拳銃を売る男の貴婦人修行のレビュー・感想・評価

拳銃を売る男(1953年製作の映画)
4.5
ポール・ムニが店主を窒息させて隠れると、ミルクを盗んだガキが自分が追われてると勘違いして先に逃げる。するとムニが後を追い街の裏道を知る。一緒に逃げるだけで交流が成立してしまう。なんと効率的な。2人と逃走経路を見せるための引きショット。場を移動するけど街からは離れられないまま終わってしまう。
会話は必ず瞳の光が見えるほどのクローズアップで切り返す。役者を引き立てるための基本に沿った演出だけど、これが最善だと思わせてくれる。
娼婦が絆されそうな瞬間に顔に影を落とす、ノワールを転用したような照明も素晴らしかった。