らんらん

遊侠五人男のらんらんのレビュー・感想・評価

遊侠五人男(1958年製作の映画)
3.5
長谷川一夫主演の股旅時代劇
市川雷蔵と勝新太郎の出演作でもあり、カラー作品な点、永田雅一のクレジットがある点なんかを見ても大作感のある映画です

ちなみにタイトルの五人男ってのは上述の3人に黒川弥太郎、梅若正二を加えたものだと思われる
でも市川雷蔵だけヤクザではなく代官役なんですよねー、代官を遊侠五人男に入れるのには違和感w

【あらすじ】
主演の長谷川一夫は武士を嫌ってやくざになった男である
旅の途中親分(黒川弥太郎)が捕縛され江戸へと連れて行かれたことを知る

その経緯は弟分(勝新太郎)が敵対するやくざ(小堀明男)と揉め事を起こしたことに端を発する
小堀明男は長谷川一夫のおじを殺害した仇でもあったのだが、その件で代官(市川雷蔵)に追い詰められ捕まる直前でもあったのだ
そこで勝新の件を水に流してもらうかわりに黒川弥太郎は一時の身代わり出頭をすることに
妻や子に別れを告げたらすぐにも名乗り出ると小堀明男は約束するのだが、もちろんそんなことはなく、、、

このままでは親分は江戸の牢屋に入れられてしまう
ってことで長谷川一夫は親分を救うため弟分の勝新や梅若正二と共に行方をくらました小堀明男を追うのであった

【感想】
ストーリーがなかなか良かった、走れメロスみたいに日没まで本人が来なかったら終わりっていうドラマ性、時間制限ありってのにドキドキします

最後は花の吉原での大立ち回り、こんなに大騒ぎをして血の雨を降らせても長谷川一夫たちにはお咎めなし!最後にどんなに多勢に無勢でもおいしいところで代官市川雷蔵が駆けつけ鶴の一声で解決する!いいですねー、これぞ時代劇だわ

出演者メモ
ヒロインは木暮実千代、相変わらず妖艶で強気な姉御肌な役、時代劇で「抱いて」なんてなかなか聞けないわ、で次のシーンは朝だもんねー、エロいわー
中村玉緒は勝新の相手役、近藤美恵子は梅若の相手役、阿井美千子は吉原の女将

タイトルでは五人組の男が活躍する映画を想像するけど、あくまで長谷川一夫がメインの映画でした
勝新はらしい役、比較的出番は多い
雷蔵は大御所ポジションみたいな感じで出番少ない
梅若は後半からの登場、スタイル良いしかっこいい!
黒川弥太郎はほぼ囚われの姫w たいした見せ場もない

うん、あるあるだけどやっぱりこの「遊侠五人男」ってタイトルは違和感ありますねー
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