【シッチェス映画祭2001 グランプリ】
後にラジー賞候補になる『キャットウーマン』（ハルベリー主演）を撮ることになるピトフ監督作品。
ジャケットのビジュアルで「これ絶対に好きな奴！」って思っていたらなんか微妙だった。
プロダクションも十分ではなく、お金がかかっているところとかかっていないところが分かりやすすぎる。衣装は頑張っていると思ったが、特殊効果は…もっと頑張れ。
連続殺人犯ヴィドックを追うミステリー展開で進んでいくのだが、いちいち手数が多い。テンポが早いのはいいことだが、いちいち演出が大仰で落ち着く暇がない。
ヴィドックの正体が分かってからのリアクションも正直どうなん？と思った。演技のレベルがあまり高くない。それぞれの演技だけをみるといいのだが、アンサンブルとしての魅力があるかというと微妙。
まぁファンタ系映画としては荒削りではあるが良作と言えるかな。シッチェスの選出もまぁ分かる。でもこの監督で『キャットウーマン』をやってしまうとどうなるかくらい分からなかったのかな…
