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ヴィドックのumihayatoのレビュー・感想・評価

ヴィドック(2001年製作の映画)
5.0
中学生時代に見て大好きだった今作。
静岡SAのDVD500円セールで発見し、迷わず購入。

いやー20年ぶりくらいに見たわけだけど、やっぱり傑作ですね!!!!
何故こんなに評価が低いんだ!!!!

映像のアバンギャルドさ。
フランスノワール特有のダークで甘美な雰囲気。
セット美術は安定の汚さと美しさ。

世界初の探偵と言われるヴィドックの死から始まり、その真相を探る内にある事件の真実に迫るストーリーも、使い古されてそうな所をこの手の映像手法で見ればとてもユニークだし、オチも面白い。

時代背景的に、1830年の7月革命直前らしき市民蜂起が登場しているので
当時の民衆の貴族に対する「悪魔化」(処女をさらいその血で若さを得ているetc)の気分が、その犯人像に(吸血鬼がそうであったように)反映されているのかもなと言うことも思ったりもした。
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