GaPTooth

イントレランスのGaPToothのネタバレレビュー・内容・結末

イントレランス(1916年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

原題:INTOLERANCE

[序文]
4つの異なる時代の異なる人々の物語。
それぞれ憎しみと不寛容に対する愛と憎しみと慈悲の闘いが語られる。
4つの物語は同一のテーマで語られ、1つの話から別の話へと展開する手法をとっている。

絶え間なく揺れるゆりかごから...人間の情熱・喜び・悲しみは揺れ続けるゆりかごからもたらされる.....って始まったけど、順不同だからね。あちら此方とトッ散らかってて分かりにくい。かなり退屈だった。

『時代のゆりかご』

〈第1幕〉
①[現代]西部のある町。
男性社会。 
or
女性活動家。
あるいは、
富裕層(主)
or
下層階級(従)

②[1世紀]黄金の町:古代エルサレム。
ユダヤ教の宗教指導者パリサイ人(旧約)
or
キリスト教(新約)を新設した"不寛容と戦った男"イエス。

③[1572年:中世]パリ→不寛容の温床
カトリック(旧教)
or
プロテスタント(新教)

④[西暦前539年]ベルシャザル王が治める古代バビロン。
バビロンの最高神ベル・マルドゥク。
or
女神イシュタル。
※難攻不落と云われたバビロンの城壁はペルシャ人キュロス大王により攻囲される→バビロンの倒壊。
出典:歴史家ヘロドトス及びナボニドス年代記とキュロスの円筒印章。

〈第2幕〉
[現代]
スラムのリーダーに嵌められた男が無実の罪で捕縛されて裁判にかけられて死刑宣告を受ける。
[1世紀]
パリサイ人の謀で罪のないイエス・キリストが不当な裁判の結果、磔刑宣告を受ける。西暦33年ニサン14日「新しい契約」制定のあと磔刑死に至るまでの受難。
[中世]
王命による大虐殺。「皆殺しにせよ」
[西暦前539年]
ベル神の神官の策略。
キュロスの軍勢は意気盛んに迫り古代バビロンは滅びを被る(旧約聖書イザヤ書 41:25; 44:28; 45:1-4,13; 46:11)

感じたこと:まとめ
※あくまでも個人の感想です(笑)
最初の人類アダムとイヴが神から故意に離反してから〈不寛容〉の精神が入り込み、エデンでカインがアベルを殺した時に決定的になった。
そのため人類史の初めから争いは絶えずどの時代にも〈不寛容〉は常に影響を及ぼしてきた。
栄華を極めた古代バビロンもペルシャ人のキュロス大王によって滅ぼされ、中世ヨーロッパでは大規模な虐殺があり、その〈不寛容〉の精神は(撮影当時の)現代にまで及んだ。で、2022年の今も継続している。
その全ての〈不寛容〉を取り除いてくれるのは"不寛容と戦った男"イエス・キリストの死である。1世紀に天から地上に降りてこられアダムと同じ完全な人間としての命を持つイエスが「新しい契約」を結んだ後で十字架上で死を遂げることによって"神との和解"が可能となり再びエデンで享受していた永遠の平和を取り戻すことができる.....ってことか。
同じ時間を過ごすなら、本作を観るより聖書を通読する方がましだと思った。

1つだけ。
どーも。クリスチャンです(^.^)(-.-)(__)ペコリ
イエスの最初の奇跡である"カナの婚宴で水をブドウ酒に変える"と"娼婦への裁きに関するパリサイ人への見事な返答"から得られる教訓を現代に当てはめようとする試みは失敗している。聖句の描き方と解釈の違いが要因だろう。
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